提出フォーマットをA4ヨコで1ページに2枚印刷した状態を基本として,赤ペンでコメントを書き込み。たまに青も使うけど,基本は赤。このような指導をしている先生は多いと思います。
修正箇所だけでなく根拠や今後気を付けること,そして,Good!も書き込めるという意見もありました。
例年,私もこのスタイルだったのですが,今年はpdfで受け取って,pdfビューワのコメント機能でコメントをつける方法も使いました。使った上での感想をば。
pdf添削の利点:
- スペースを気にせずいっぱい書ける
- 字が汚いことを気にしなくてよい
- 深夜に添削しても,翌朝まで待たずに学生に返せる
- 「ここを参考にしなさい」的なurlを示しやすい
- 紙を節約できる
あと,以外とtwitterでの「単文でさくさく感想を書く」という感覚に似ているのは,使ってみての意外な感想でした。どんな返事(修正)が来るかな?という感覚も似てます。
pdf添削の課題:
- この文をこのパラグラフの前へ,のような指示がし難い
- 章節の構成を指導など,複数ページを前後した比較がし難い
- 図や数式の修正が書きにくい
総合すると,
ある程度でき上がっている状態の添削にはpdf添削は使えるが,完成度が低い状態での指導には紙ベースの方がメリットが多い
というところかと感じています。
また,紙+赤ペンで添削する場合でも,
文書をメール送付したところ、赤ペンで添削したものをPDFで送付してくれ、それが手馴れていた。手書きによる添削でも提出と返却はPDFというのがよい
赤ペン後にスキャナし保存しておいて,来年の今頃,学生に参考にするようにと渡すなどのご意見もありました。上記の私の感想では漏れていましたが,保存性や速達性もpdf利用の大きなメリットですね。
その他,wordの編集履歴を利用するというお話もありましたが,個人的にはword等で共同編集の機能を使うと,私の文章になってしまいがち。共著論文のレベルではいいけど,卒論修論であれば,学生の文章を書かせるためにもコメントにとどめるのがベターかと思っています。
オマケ:pdfのコメント機能で論文を添削することはできますが,こんな風にあそんではいけません. . . ほんの出来心です。ごめん>院生