調査の主眼は
- 「走行音が静かで歩行者が気付きにくいと指摘されているハイブリッド車や電気自動車」
- 「音を出す装置」
(1) Committee on Automobile and Pedestrian Safety/Quiet Cars ; National Federation of the Blind(全米盲人連合の委員会)
"Quiet Cars"というのが委員会名になってます。その装置についての言及はありませんが,音については "inoffensive sound"(害にならない音)という表現がみられます。「"be designed to emit an inoffensive sound"(害にならない音を出力するように設計する)ことを強く望む,などの表現です。
(2) Quiet Vehicles Public Policy; Vision Australia(オーストラリアの視覚障害者団体によるステートメント)
こちらは"Quiet Vehicles"ですね。音を出す装置については,"noise-making devices"(騒音発生装置)と表現されています。ちなみに,ここでは解決策のひとつとしてuse of appropriate noise-making device(適切な音発生装置の利用)が指摘され,ドライバーへの警報システムの利用なども提案されています。盲ろう者への配慮も指摘されており,現在オーストラリアで使われているaudio-tactile traffic signals(聴覚触覚信号機?)の活用について言及されてます。どのような信号機なのでしょう。ご存知の方,ご一報いただけると嬉しいです。
(3) SAE(米国自動車技術会)に掲載されているGoodesらの論文
こちらも"Quiet Vehicles"です。音を出す装置については,"External Noise Emitting System"(騒音発生装置)と表現されてます。
(4) HFES News; Human Factors and Ergonomics Society
こちらでも"Quiet Vehicles"です。音に関する名付けはしていない表現なのですが,Nyesteらの論文の紹介や,NHTSA (National Highway Traffic Safety Administration)とSAEでの検討の流れなどが簡潔にまとめられています。ちょっと古い(2008年11月)ですが。
(5) 国際特許
その名もEXTERNAL SOUND GENERATING SYSTEM. あえて訳すなら,外付型音発生装置といったところでしょうか。車については,こちらでも"Quiet Vehicles"という表現があります。
(6) その他
GMのVoltのスペシャルサイトでは,"Safe Sound Alert"(あえて訳すなら,安全警告音?)を開発すると発表されてます。Lotusが開発している音発生装置は "Safe & Sound Hybrid" と名付けられています。こんな紹介動画もあります。
ちなみに国交省の検討委員会は「ハイブリッド車等の静音性に関する対策検討委員会」という名前。ここで公開されている交通安全研究所やトヨタの資料には,「車両接近通報装置」「接近通報音」という言葉がみられます。
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