一人でコンサートウィーク,いよいよ最終日です。今日は,ゲルトナープラッツ州立歌劇場(Staatsoper am Gärtnerplatz)に,モーツァルト<魔笛>を聴きに行きました。
これまでのミュンヘン3大オケよりはずっと規模が小さな劇場&オケです。場所は,マリエンプラッツ(市庁舎前)からヴィクトーリエンマルクトを抜けて,さらに南へ200mくらい行ったところのゲルトナープラッツという広いロータリーの広場の南側にあります。地図はこちら。中央のロータリーがゲルトナープラッツで,これを時計に見立てて6時から7時の位置にある建物が劇場です。
実は,ここのオケのコンサートマスターと2ndオーボエに友達がいるのですが,今日は二人とも降り番だったみたいです。
今日は,昨日の全くと言っていい程ステージが見えなかった€10の席より安い,なんと€6の座席。さてさて? 全部で4層あるバルコニー席の最上段,昨日と同じ日本式に言う5階席。ちょうど右の写真の最上段左から2番目の席でした。5階なんだけど,最前列ですのでステージは7割方見えます。上手端とステージ奥は間口の影になってしまいます。でもでも,舞台上の演出はほとんど分かるし,今日は舞台を楽しんだ!という気分に浸れました。
ホールが小ぶりな分,バイエルン州立歌劇場よりさらにデッドな響きです。オーケストラピットの床やステージで多少の反射はあるものの,ほとんど直接音を聴いている感じです。でも,あまり粗く聴こえないのはオケと歌手の腕でしょうね。
今日は,子供向け(?)公開の日で,3歳くらいの小さな子供や小学生〜中学生くらいの子供がたくさん来ていました。とは言え,それだけではなく,一般の人も多かったです。小学生グループは,カーテンコールの時に3人の童子(ボーイソプラノ)が出てきたときにはキャーキャー大はしゃぎでした。もしかして同級生!?
今日のお隣は無人でした。左側は4つ座席が空いていたので,2つ内側に詰めてちょこっと中央寄りで見ました。という訳で,今日は最終日にしてついに全く会話無しのコンサートでした。
ちなみに,写真は先月行われたオープンハウスの時のものです。オープンハウスでは,ステージのみならず大道具準備室や衣装室などまで公開されて,子供たちが衣装を着てみたり,役者さんと写真を撮ったり,風船をもらったりと,とても楽しいイベントでした。比較的小さい劇場なので,観客との距離も近く,親しみやすい雰囲気の劇場です。今日も子供向けの公開をしていたように,ここのような劇場がドイツの音楽文化の根っこを育てているんでしょうね。そんなオケのコンサートマスターが日本人というのは,日本人としてとても嬉しく誇りに思います。
世界に名だたるオケや歌劇場だけでなく,もし機会があれば,こんな劇場も訪れてみてはいかがですか?
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