ドイツ国交省の人のコーディネートなので,特別エリアに入れたのかと思いきや,事前予約させすれば入れるらしい。しかし,これはひと手間掛けて予約する価値あると思いますよ。
議事堂の東口は,屋上ドームへの観光客の長い行列ができています。でも,その行列では,入口からすぐにエレベータで屋上に上がり,ガラスドーム内と屋上からの景色を楽しむだけ。事前予約の見学ツアーでは,エレベータに乗らず,奥に見える議場の方へ入っていきます。
もちろん,議席エリアへの立ち入りはできませんが,ガラス扉なので内部がよく見え,テレビで見るブルーのシートと巨大な鷲の紋章(ブンデスアドラー Bundesadler)が眼前に現れます。ちなみに,このブンデスアドラー,ドイツのシンボルなのですが,現在では用途(議事堂用,裁判所用,警察用などなど)に応じてデザインが登録されているそうです。この連邦議事堂用の巨大アドラーは前面背面で異なるデザインを持っています。背面はこのような姿。内部ツアーでのみこの姿を見れますよ。
ツアーガイドによる英語の説明を聞きながら,議会場を中心とした回廊を反時計回りに回りました。ガイドは,参加者の国籍なども考慮しながら,アドリブを交えて丁寧に説明してくれます。(かなり早口の英語だったので,半分くらいしか理解できませんでしたが...)
だらーっとした雰囲気の人々が写っていますが,みんな昼間はキリッと大真面目に,
それぞれの立場を代表して議論している人たちですよ。まあ,会議が終わった後は,
それぞれの立場のしがらみを離れてコミュニケーションしようというところなので。
それぞれの立場を代表して議論している人たちですよ。まあ,会議が終わった後は,
それぞれの立場のしがらみを離れてコミュニケーションしようというところなので。
さて,この建物は,17世紀に旧ドイツ帝国の議事堂として建設され,その後の火事や第二次大戦での破壊によって廃墟と化していたそうです。それが,東西ドイツ統一の後,1999年に現在の姿で再建されました。再建の際に外壁は保存されましたが,内部はほとんど新築に近い様相です。 しかし,内部各所はに,建設当時の石組みや,ソ連軍による落書き(ほとんどが恋人の名前や故郷の地名など他愛のないものだそう)などが保存されています。
議場のデザインにもガラスをふんだんに取り入れ,さらに屋上のガラスドームから日光を取り入れるなど,オープンな姿勢や開かれた議会政治をアピールしているよう。ガイドの説明もその点を強調していました。その上で,国家社会主義政党(ナチス)時代の反省を意識し,それを表現したモニュメントを設置しているなど,構造的な建築様式も含め,非常に「ドイツ的」な建物である感想でした。
低層部のガイドツアーの後は,エレベータに乗って,屋上ガラスドームへ。ここのガラスドームで取り入れられた日光が,中心のタワー上の鏡オブジェによって反射され,議場内部を照らします。見学は夜間でしたので,ライトアップによって暗闇に幻想的にガラスドームが浮かび上がります。内部も未来的なデザイン。
このデザイン,個人的には,スターウォーズの世界の印象でした。見学中,頭の中は常に「ダースベイダーのマーチ」!敢えてそのイメージを意識して撮影した写真を何枚か。ほら,今にもストームトルーパーやダースベイダーが現れそうじゃない?
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おまけ
ブランデンブルク門には,本当にサンドルーパーがいました!
1 comment:
May the force be with you.
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